板金塗装されたフロントバンパーの飛び石傷はどうして大きく欠けるのかについて
こんにちはinowayです。
寒くなってきて洗車も億劫な季節ですね、
洗車は車をきれいにすること以外にもタイヤの状態や車体の傷の発見を行うことも重要です。
さて、今回のテーマは車の傷補修について、しかも飛び石傷についてのみまとめてみたいと思います(笑)
こすったり、ぶつけたりの大きな傷は板金以外に選択肢がないですが、悩ましい飛び石傷というニッチな問題に焦点を当ててみます。
1:タッチアップの基本的な塗り方 道具編
タッチアップするときは、つまようじや竹串などをつかうと良いですよ。
先端が細いので傷の部分にはみ出ることなくうまく色をのせることができます。
2:タッチアップの基本的な塗り方 塗り方編
一度にたくさんの塗料をつけても垂れてしまいます。垂れぬように少しずつ色をのせていきましょう。そして妥協が一番大事です。仕上がりを追及しすぎて耐水ペーパーで磨くとかはやめておくほうが無難でしょう。ドツボにはまる可能性が高いです。
3:一度板金補修した部分の飛び石傷
本論です。
飛び石傷がついたとき、その傷の大きさは板金補修の有無で大きく異なります。
・純正塗装(未板金)=米粒大以下で傷は鋭角に小さく剥離。
・板金塗装=米粒大~小指の爪程度の大きさ、鈍角に面で剥離する。また膜厚が分厚いため剥離部分が凹みとなり目立つ。
(※飛び石の大きさにより傷の大きさは異なるが傾向的には上記)
板金補修用の塗料とメーカ純正の塗料は異なります。また塗装方法も異なります。
自動車メーカの塗装ラインは、完全自動化されたロボットによる均一で粒子が細かな密度の高い塗料による塗装です。飛び石が当たっても傷面積は最小限の大きさにとどまります。
一方、板金塗装は、職人によるハンドガンを用いた補修用塗料による手作業になります。この補修用塗料とは自動車メーカで使うような塗料とは異なるもので板金で扱いやすいような塗料となっており、美観については純正同様、対候性や色あせについても純正同等ですが、飛び石傷に対しては弱いです。具体的には、飛び石による塗装剥離の面積が大きなものになります。
これは手作業による板金塗装では純正塗装よりも膜厚が厚めに仕上がることや塗料の粒子の大きさや密度の高さなどが影響します。塗料ばかりの問題ではなく、設備の問題によるところも大きいです。
よって、一度板金補修した部分の飛び石傷は目立ちやすい。
同様に、社外エアロパーツも飛び石傷には弱いです。これは社外エアロパーツは塗装されない状態で販売されており、塗装は板金屋が行うことになるため、補修時と同じことになります(ディーラーで依頼しても同じです。メーカの製造工場で塗装するわけではなく、協力工場として付き合いのある板金屋かディーラー内の板金担当者が塗装するためです。)
ただし、飛び石傷のつきやすい部分は、フロントバンパー、ボンネット、屋根の3か所で、頻度は、フロントバンパー>>ボンネット>>>屋根、くらいのものでしょう。
ボンネットや屋根は一度補修する、ということは稀でしょうから、この項で対象となる部分はフロントバンパーとフロント部に装着される社外エアロということになります。
4:フロントバンパーを再塗装することとカラードバンパーの価格
さて、飛び石は乗っていればいずれついてしまうもの。神経質になっても精神衛生上よろしくありません。しかし、不運にもこすったりぶつけたりして補修しなくてはいけないとき、どうするのが最善かを考えます。
板金塗装による補修のほかにもう1つの選択肢、メーカー純正の着色済みのカラードバンパーを購入して取り付ける、という方法があります。
これは、メーカ塗装ラインによる塗装がされた純正品ですから飛び石傷には強いです。
値段はおそらく、板金より少し高いくらいではないでしょうか?
私は予算が許すならばカラードバンパーをお勧めします。飛び石の剥離傷って結構気になるもんです。
ただし1点注意が。
カラードバンパーの色はメーカの定める基準内で公差が存在します。
よって、バンパーとボンネットやドア部分の色が、よーくみると色が少し違うかもということはあるかもしれません。
その点、板金補修なら色合わせを行いますのでほぼ色は合います。
5:まとめ
神経質な人でかつ飛び石傷の大きな剥離が嫌い=カラードバンパーがおすすめ
神経質な人でかつ色がきっちり合わないと嫌だ=板金塗装がおすすめ
私はやっぱりカラードバンパーがおすすめ。洗車するときに大きな剥離があるとやっぱり気持ちが萎えますよ。高圧洗浄で剥離部分から捲れていくかもしれませんしね。
ただ予算が無尽蔵にあるならば、常に板金塗装で美観を維持することが最善、かもしれません。いや、無尽蔵にあるなら、車を買い替えたほうがいいでしょうか(笑)