nowayのブログ

人間関係はミニマリストなnowayな私が省エネに生きる様を面白くお伝えできたらと思って書いていきます。

なろう小説を読みふけるGW 盾の勇者の成り上がり 感想

「なろう小説」とは小説家になろう!という志を持つ人がネット投稿しているサイト。

syosetu.com

といっても、ランキング上位はライトノベル的な小説が多い印象だ。

私のありあまる休暇時間を消費するため、読みふけりGWを過ごした。

なろう小説で人気のある作品の傾向はどうも、

現代人が異世界に何らかの形で転生するものが多いみたい。

私は30代だから世代的にライトノベルが盛り上がってきた時代だけど、

当時の私は手に取って読んでなかったんだよなー。

友人は、スレイヤーズやオーフェンを読んでいて進めてくれたりしたけれど、

どっちかっていうと当時の私は、筒井康隆にはまっていて手に取らなかった。

今回読んで思ったのは、異世界転生系は、筒井康隆の「旅のラゴス」っぽいなと思う。

 

・超能力(壁抜けとか集団転移)

・その時代には存在しない、主人公だけが持つ知識で先行者利益を得る

・旅(冒険をする)何年も時代が流れる。

・奴隷のような最底辺に身をやつしつつ、超出世して王になったりする。

などなど。これらは旅のラゴスのエピソードとして出てくる。

SFってメカニカルな装置が出てこないと、ちょっとファンタジーっぽい。

失われた文明の知識で驚きと称賛を得るという展開もくすぐられるものがある。

(旅のラゴスは筒井康隆の毒気が割と薄く物語として王道的なので勧めやすい)

さて、今回読んだ「盾の勇者の成り上がり」も類似性を感じた。

ncode.syosetu.com

そもそも、読もうと思ったきっかけは妬み嫉み恨みを抱く主人公に共感したから。

そしてネガティブだけど受け身ではない攻める姿勢に好感もったから。

以下導入部分のあらすじ。

盾の勇者は、異世界転生というか異世界召喚系。

ネバーエンディングストーリー的な感じ。

世界を脅かす「波」と呼ばれる災厄に対し、4人の勇者を召喚するというもの。

このあたりはレイアース的。

しかし、4人(剣、槍、弓、盾)のうち、盾だけは不遇の扱いを受ける展開に。

結果、あらぬ冤罪を受け、王、他の3勇者、国民すべてから憎まれる超展開。

しかも盾の勇者は防御力は高いけれど攻撃力は0に等しいため敵を倒せない。

けれど、冤罪で咎人であるため、誰も助けてくれない。

そのためアングラな奴隷商から奴隷を買い、生きるために金を稼ぎ、

いずれ王や他の3勇者や国民への憎しみで戦っていくストーリー。

うーん、病んでて良い。

主人公が朴念仁なところも良い。

このあらすじが気に入り、読みふけること数日。

(多少の誤字脱字、文章のへんてこさは、編集者もいないのだから仕方ない。)

最初は中世RPG的な世界観で進んできた話が、グレンラガン的な雰囲気になり、

最終的には螺旋力を極めてアンチスパイラルを倒したっぽい展開になった。

("^ω^)・・・

異世界転生ものは、平凡な主人公が(引きこもりだったり、ニートだったり)

転生させられ、受け身的に物語が開始するものの、

徐々に物語の主人公の自覚が芽生え、不利な環境を覆す、優位性を発揮し、

無双し何故か女の子にもモテるという点が読者の理想投影になっていて良い。

少女漫画の平凡な女子がイケメンと付き合える点と同じ構造をしている。

今回私がとても惹かれたのは、憎しみを原動力であったところ。

そして、徐々に理解者を増やしていく過程が結構丁寧だったところ、

フィーロがかわいかったところに尽きる。

あと、主人公の憎悪が強くなりすぎて呪われた盾で戦う感じが良かった。

リスクのある武器って燃えるよ!

さて、 

現在絶賛コミカライズ中という人気作品なのである。

コミックの絵柄は私のイメージではなかったけれど。

こちらもちょっと読んでみたら面白かったよ。